神勅組玉令 現代語版 1
「神勅組玉令」は竜宮神示でおなじみの三雲龍三氏が取り次いだ神示の一つであり、原文 は漢字とカタカナによる格調高いものである。昨今の情勢に鑑み、今後の組織のありかた において実に示唆に富むので、今回あえて平易な平仮名表現による掲載に踏み切ること にした。

                                  平成15年11月3日 神原茂理
              神勅組玉令
                          昭和十九年二月ニ十七日

 狂奔せる逆転宇宙律の濁流に天定の清流糸のごとく写現してより時々刻々に 其振幅を増大せしめ、清冽の指針愈高く、天の節調地の節奏相和し相進みて遂 に精微なる一点の神機に会す。濁流の振幅と清流の振幅は既に其幅を同じくし ニ月二十一日午前零時を境に清流の振幅遂に濁流のそれに一歩を越ゆ。

 天機既に熟し地の時又目睫の間に迫る、狂奔せる逆転宇宙の律動を一挙にし て、順天の正流となすの偉業各々自誡して萬般の準備を全くし玉成の道に失な からん事を期すべし。

 茲に於て初めて組玉の令を發す、組玉とは組織の謂ならず、組織は是死物な り、恰も動源を失える機械の如し、其組織如何に精妙なりとも、鬼畜の魂魄之に 宿らば鬼畜の走狗となるのみ、組玉は之に反し天来の活物なり、生れ出ずるに 先立ち既に脈拍を持てる人体の如く他物の之に容喙する間隙を与えず、無限動 源を有する天定の組織とも譬えんか、更に会得し得ざれば日月星辰宇宙の万象 を活目注視せば、其布置其運行其融和等々知得するところ大ならん、然して之 れ皆無限動源を有せる点特に意をとめて胸奥に溶解摂取するを要す。

 組玉を形成する各点は脈絡の絶えんとする最大限度迄廣散するを要す、恰も 広大なる平野の要点に標識をニ三置きて其平野は何者の有なるかを明かなか らしむ如く、主点及各主要支点の位置を定め、然る後支点及分点をその抱擁す る範囲の中に適当に配置すべし。主点及各主要支点は配置する以前既に同一 なる血液と同一なる鼓動を持てる活物たり、一より十へ、十より百に飛躍する天 意の寫現は此組玉の配置なくしては到底収拾なす事能わず。

 各点の位置一度定まれば主点及主要支点は直に固定を離脱して、浮遊せる 虚空の玉の如く縦横無尽に運動為し得る態制をとるべし、蓋し固定は死物の形 なり、時久しく此状態にあらば、心形に従い遂に完成の死形を止むるのみに終る 、思い見よ現在の一瞬何日の日に之と等しき時来るや、時然り、萬象又然り、宇 宙は活物なり常に新しき氣を呼吸せざれば滅す、時事刻々の変化の妙常に寫現 せんとせば必ず流動浮遊の態制にあるを要す。
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