三神宝と一厘の経綸
 そもそも三ツの御魂大神とは三神宝すなわち真澄の珠、潮満の珠(厳の御魂)、潮干の珠 (瑞の御魂)をもって天地の修理固成の神業に奉仕するところからこの御名がついたとある 。物語上にはこの他十二宝玉や竜宮の麻迩の五玉、竜王の夜光の玉があり、それぞれの 行く先を楽しむのも読み方の一つだ。さて、一厘の秘密とは先の三神宝を使用する神業(言 霊神業)のことである。一厘の仕組みとは三個の珠の精霊がシナイ山の山頂に秘蔵された ことである(第1巻)。合わせると一厘の経綸となる。実は、このうち"仕組み"の方の型こそ" 天言鏡"にもある北伊勢錦の宮、三神奉祭に直結する。第22巻あたりの時代に降ると三神 宝はそれぞれ金剛不壊の如意宝珠、黄金の玉、紫の玉と同定される(三つの玉を称して瑞 の御霊という)。そして26巻にある通り如意宝珠は三界を治め、黄金の玉は金銀無為の経 済政策を行い、紫の玉は神人和合の基礎を守ることである。

神仏無量寿経
 言霊別命の化身、梅公司が第67巻で説示する神仏無量寿経は非常に意味が深い。「瑞 霊世を去りて後..」どうなっていくか警告され、実際その通りになっていることを誰も否定で きまい。その意味で重要であるし、伊都能売の大神の威徳を開示する内容も見逃せない。 尚、第60巻には大本神諭の抜粋修補版が三五神諭として再登場し、各種祝詞も掲載。第6 1、62巻には宣伝使のバイブルと位置づけられた大本賛美歌があり教義上重要である。

経綸の今後を読む
 大本は型であり、それは出口聖師の手により既に完成しており、それが順次現実化するの が世界経綸だとされる。そうすると今後、我々が注目すべきは特別篇"入蒙記"と第64巻エ ルサレム事情及び言霊の聖典"天祥地瑞"篇の内容ではないかと筆者は考えている。それ は大陸経綸と地球の再修理固成、神国樹立である。...
あとは、読者諸氏が各々原典に当たって謎を解明されむことを期待したい。
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