日本立て替えの計画書"日月神示"
神典・内容は中矢伸一氏らの尽力によって広く一般の知るところとなった。但し、正当な国祖 の言霊として認められるのは最初の二十三巻のみである。内容は日本の立替え計画書であ る。媒介したのは若姫君命すなわち大本開祖の本霊及びその縁の神使である。正統性は内 容からでも判断出来るが、何といっても最後の一文が決定的である。

 後(さき)の七巻は他から出してあるのざぞ、いづれ判りて来るぞ、合わせて三十の巻、..
               第二十三巻 海の巻 昭和二十二年八月二十三日

 さきの七巻とは伊都能売神諭全七巻分(七十帖)のことである。他には見あたらない。しか し、晩年の天明氏は何に迷われたか「五十黙示」がこの七巻であるとする神示を出してしまっ た。ここが悲劇の始まりである。天明氏は大本神書続編の正統性を自ら封じてしまわれ、こ れが今でも尾を引いて誤解を招いているのだ。

"日月聖典"を伝達した聖霊とは?
 日月神示二十三巻に続き天明氏の手によって出された七巻。しかし、これはもはや国祖の 言霊ではない。おそらく、日月神示の媒介を手伝った厳系の月日明神(旭・高倉)によるもの であろう。精神的な修養書の色彩が強いが、広義にここまでを正統の範疇に入れることが出 来る。

赤心会の遺産"梅の実"
 昭和二十三年三月、当時の愛善苑(現大本)広島支部において執行されていた出口聖師 昇天五十日祭に参加していた元大本信者高田君与に突然霊動がおこり出口聖師を名乗る精 霊が歌を詠んだ。当時の支部は、これを支持するものとしないものとに分かれ、支持するもの 達が独立して神示により旧赤心会をつくった。以降、高田君与を霊代にして断続的に神示が 伝達され(この神示を総じて梅の実と呼ぶ)、ある神業が開始された。当時としては信用出来 なかった者がいてしかるべきである。しかし、現在となって客観的総合的に判断すればこの 時始まった神業こそ三代教主らがやり損なった大本一厘の神業であると見ることが出来る。 その意味で梅の実は厳霊神書に入れることにした。但し、この神示の全体像は今だ謎に包ま れており、その一端を皇道赤心会の神典「神風」に垣間みるぐらいしか出来ない。いずれ時来 たれば一挙公開される日が来るかもしれない。
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